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【体験談】バンライフ・車中泊の辛くてしんどかったこと【自由はない】

2023-02-19

バンライフは楽しそうだけど、大変なことや辛いことは?


約4ヶ月間バンライフしてた放浪太郎(@zzz_6000)です!


みなさんも「定年後にキャンピングカーで日本一周」に一度は憧れたはずです。

とはいえ、キャンピングカーは高いし、汎用性がない完全に趣味に特化した車ですから、買うには勇気がいりますよね。

そこで流行っているのが、軽バンやハイエースなどのバンをいじって、キャンピングカー風にして旅をする「バンライフ」です。


自由で楽しそうなイメージはありますが、ぶっちゃけいいとこだけを切り取って発信しているので、そう見えるだけです。

日々の生活は、普通に家のほうがいいです。

僕は、楽しかったけど大変だった思い出のほうが強く残っています。


この記事では、バンライファーとして北関東〜九州までを旅した僕が、キラキラしたバンライフの裏側、つまり辛かったことや苦しかったことと、その解決方法をお伝えします。

みなさんが「思っていたものと違う…」になりませんように!




思っている以上に不自由で過酷なバンライフ


僕らは結局、ルール・監視のもとに存在していますので、バンライフにも色々と制約があります。

謎に「自由」が先走っていますが、むしろガッチガチにルールに縛られてます。

また、バンライフは外的要因で大きく幸福度が変わります。

雨が降っていても、家での生活は何も変わりませんが、バンライフは雨の日のテンションの低下がハンパじゃないです…。

以下、僕が特にしんどかった思い出。


  • 駐車場(寝床)問題
  • 季節、天気問題
  • 何かとお金かかる問題


最初は色々とお金がかかりますから、本当に必要なアイテムだけ揃えていきましょ。



寝る環境をミスると終わる


どこでも自由に車を停めるわけにはいきません。

周りの目、通報、職質の可能性がありますので、事前に場所を調べて選びます。

夜間は閉鎖する場所もありますし、トイレがない場所もあります。

当然、ゴミを自由に捨てていいわけじゃありません。

この寝床を探す作業は、けっこうめんどくさい。


無事に車中泊できそうな場所を見つけても、試練は続きます。

なぜなら、停まっている車と人を選べないから。

どこに行っても一定数のアホはいます。


  • ゴミを大量に捨てる人
  • 宴会をしている人
  • ブンブン始めちゃう人
  • アイドリングトラック軍団


実際に数え切れないほど見てきました。

人間が嫌いになります。

こういった人に遭遇すると終わりなので、お引っ越しを余儀なくされます。

せっかく見つけたオアシスが枯れていたなんて、本当によくあること。



Googleマップと車中泊wikiに頼る

車中泊・バンライフは情報が命です。

少しでもリスクを減らすためには、事前に調べることが大切。



Googleマップの口コミと、この車中泊wikiを参考にしましょう。


めっちゃお世話になりました!


もちろんそれでも想定外のことが起きるのが普通。

揉めごとはなしにして、大人なしく撤収するが吉です。


24時間営業の店は?

僕は泊まったことが何度もあります。

西友とかイオンですね。

その情報も、車中泊wikiに書いてあります。謝謝。

同士も何人か見かけました。ってか定住(?)してるっぽい人も中にはいます。

ただし、警備員さんがいますので、叩き起こされるリスクがあると思ってください。

普通にいい迷惑ですからね。(反省)

グレーな方法なのでオススメはしませんが、せめて何か買って売上に貢献してください。


もし何か言われても、「酒飲んじゃったから、もう運転できないよーだ!」って裏技も一応はあります…。


忘れがちだけど大切な「傾斜」

盲点だったのですが、駐車場は平面ではありません。

水がはけるように、少しばかり傾斜がついてます。

大して問題なさそうに見えるけど、気付かずに横になると違和感で寝れない。まじで寝れない。

なので、水平器で傾斜を確認してから車を停めることをオススメします。

こんな感じのちっちゃな水平器があると超便利。




雨の中のトイレは最低最悪


僕が「帰りてぇ」と思った瞬間は、大雨の中、夜中に尿意をもよおして起きたとき。

トイレ行くだけで濡れる!傘さしてもどこかしら濡れる!足元も濡れる!ドア開けた瞬間に車内も濡れる!

僕は10月〜1月にバンライフをしていたので、冷たい雨に濡れたまま寝袋に入るのが苦痛の極みでした。

これほど家が恋しくなった瞬間は他にありません。


なので、トイレの近くに停める人は多いのですが、それでは二流です。

トイレの周りはどうしても車が停まりますから、静けさを失うリスクが高いんですよね。

どうせなら静かな環境で寝たいじゃないですか。

寝る直前まではトイレの近くに停めて、端っこに移動してから寝る。これが一流。


雨だったら、寝る2時間前から何も飲まない

晴れてるならいいけどね。


夜中に起きないためには、極端な話、何も飲まなければOK。


せめて寝る2時間前からは、何も飲まないようにしましょう。


おむつやペットボトルはキツいです。

何か大事なものを失いそうで、僕はやりたくありません。

それなら濡れたほうがマシです…。



綺麗なトイレの駐車場を見つけた時の嬉しさは異常

車を停めて真っ先に確認することは、トイレの清潔さです。

トイレが綺麗だとテンションが上ります。

だいたい道の駅は、掃除スタッフの方が掃除してくれているのでピカピカですが、そのへんの公園のトイレはギャンブルです。

ハズしたら移動するか悩むレベル、それくらい水回りの環境は大切。


くっせえ場所で歯磨きは地獄。


暑さ寒さ対策


車中泊はアイドリングストップが基本のマナーです。

とはいえ、夜中でも30℃近い真夏は、窓全開にして扇風機でも無理があります。

アイドリングしてひと晩過ごすと、寝起きのだるさとガソリンの減り具合に驚愕します。

これほど家が恋しくなった瞬間は他にありません。(2回目)


短期とはいえ、真夏の市街地を経験した身から言わせてもらうと、対策は2つしかありません。


  • 標高が高い場所に行く
  • 夏は諦める


夏の車中泊なら高山が最高、ってかここしか選択肢がない。

もしくは秋になるまでの辛抱です。

夏といえば海のイメージですが、海の近くの車中泊スポットは、虫だけでなくどうしようもない人が湧きます。

暑くてうるさい環境なんてお金積まれても断ります。いや、金額による。


僕は9月に草津・白馬に行ったのですが、夜はむしろ寒いくらいでした。

とにかく空気が澄んで気持ちがいいのでオススメ。



冬も辛いけど、どうにでもなる

冬場も過酷ですが、着込んで寝袋くるまっていれば大丈夫です。

ただし、寒すぎて寝袋から出られなくなります。

コーヒーを淹れる手がかじかんでしんどいです。


そんな過酷な冬には、寝袋にくるまったままあぐらかいて座れる「モンベルのダウンハガーシリーズ」が超オススメ。

これがあると、車内の快適度がめっちゃあがります。

寝相が悪い人もウェルカムな逸品。


僕は#0と#5を使ってました。


通称「明太子」


けっこうお金がかかる


  • 装備
  • 食費
  • ガソリン代
  • 風呂、洗濯


バンライフに必要なものはたくさんありますので、先程の寝袋をはじめ、いろんな装備を買わなくては快適に過ごせません。

せっかくですからご当地のものを食べたいし、食費はひと月あたり30,000円くらいかな?

ガソリンは定住型なら大したことないですが、頻繁に移動するアクティブ型なら見逃せない出費になります。

僕の場合、燃費の悪いキャラバンであっちこっち行っていたので、MAXで60,000円の月もありました。(吐き気)


日々のお風呂もバカになりません。

車中泊 = 温泉といっても過言ではありませんが、毎日ではけっこうお金がかかります。

1回500円でも、30日なら15,000円です。

体拭きシートだけでは不快感が残りますからね…。


このお風呂問題を解決する方法は、「24時間ジム」が最高。

僕はエニタイムの会員になって、全国どこでもシャワーを浴びられるようにしました。


店舗数は全国1,000店舗(2022年3月現在)


エニタイムなら、会員であれば全国(もはや全世界)どの店舗でも利用できます。

要するに、24時間どこでもシャワーが浴びられるってこと。

値段は契約した店舗によるのですが、だいたい月額8,000円くらい。

これで筋トレもシャワーも利用できるなんて最高じゃないですか?

さすがに山奥にはありませんが、市街地ならどこかしらヒットしますよ。


なんと石垣島にもあります!


働きながらバンライフは?

リモートワークできる人は、働きながらバンライフができます。

これならお金の不安がなくなりますよね。

なんとも羨ましいと思うかもしれませんが、職種によっては仕事の生産性は大きく下がります。


ここまで書いてきたように、生活もそれなりに不便だし、作業環境も車内やカフェに依存します。

これではどっちも中途半端でストレスが溜まって、旅を楽しめないし仕事は非効率という状態になります。

「遊びは遊び、仕事は仕事」のほうが気にせず楽しめますよ。



まとめ:バンライフは楽じゃないからこそ、最高の経験になる

以上、バンライフの苦労でした。

色々と辛く苦しい経験もしましたが、間違いなくバンライフをやってよかったと思います。

旅は不便さやトラブルはつきものです。

そもそも、非日常の旅と日常が同じでは何も面白くありません。



ずっと働いていたとしたら、この景色を見れる瞬間はこなかったかもしれない。

社会のレールから脱線しまくりですが、こんな人生も僕らしくていいかなと。


現在は車を手放しましたが、きっとまた車中泊をやります。

このクセになる感じ、アウトドア派の皆さんならわかるはず。

どうせやるなら、良いも悪いも全て受け入れて旅を楽しんでいきましょう!


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  • この記事を書いた人

放浪太郎

地球に優しいアウトドア派。30代から本気でプログラミング独学がんばって、IT企業に転職するも、難しくて逃げる。せどり/転売/古着/ポイ活で日銭稼ぎおじさんに転身。車中泊が好き。

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